インドネシア国 官民協力による農産物流通システム改善プロジェクトフェーズ2
インドネシアでは都市中間層の拡大により高品質で安全な農作物への需要が高まっています。しかしながら、多くの農家は、農薬の使用法などを十分に理解しないまま必要以上の散布を行うなど、基本的な栽培技術の不足から高品質で安全な野菜を生産することができません。加えて、複雑な流通プロセスにより、生産者がそうした需要を満たす品質の農産物を栽培しても適切な価格で取引できる市場へのアクセスできないことが課題となっています。
2016年に開始されたフェーズ1では、西ジャワ州6県2市の農家グループを対象に、デモ圃場を活用した生産技術研修を行いました。これらの研修には、延べ1,396世帯の農家が参加し、高品質で安全な野菜を栽培することができるようになりました。その結果、一部の農家は、首都ジャカルタのスーパーマーケットに野菜を卸すなど、近代市場への販路開拓が進みました。
2021年からのフェーズ2では、さらなる農家グループの栽培技術向上に加え、営農計画及び販売計画を作成するための能力強化支援、それらの計画に基づき園芸作物を栽培・販売を行うための支援、バリューチェーン関係者間の連携と情報共有を推進することにより、対象農家グループに参加する農家の農業所得の増加を図り、これらの農家の農業所得が安定することを目指しています。現在、76の農家グループがプロジェクトに参加しています。
デモプロットにおける栽培術指導
農家グループを対象としたアザミウマ防除研修
栽培・出荷計画作成ワークショップ終了後の様子
週末を利用してスタッフとボゴール植物園へ
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